台湾紅茶専門店をやりたくて始まったプロジェクトだった「台湾日和」。東中野のカフェを貸し切って3回プレイオープンして今の小金井市で店舗オープン。当時、飲食店をオープンするための予算と力不足で、ブーム「台湾好き」に便乗したあげく、目的不明な台湾雑貨店になった訳でした。
台湾雑貨店の未来がない
当初の目的と違う方向に進み、無理矢理オープンして僅か1ヵ月で、このままでは商売が続かないと自覚。
台湾輸入雑貨店を辞めた理由
1、頻繁に台湾へ買い付けに行けない
年1回に台湾へ帰るついでに商品を調達してきていましたが持って帰る量はスーツケース1個分、種類も限られています。
2、日本で売れない
台湾好きなら既に台湾で買って来てるのが原因。またライバル台湾バイヤーが増え、商品ラインナップ被りせいで利益がほぼなし。
儲けがなかったら店をやる意味がない
- 趣味を持って副業として永遠に続く訳にはいかない。
- 確実に利益を出さないと店舗として成り立たない。
店舗の存続を悩みながら、台湾へ頻繁に仕入れできない以上、いつ売れるかわからない在庫溜まりから思いついた事はハンドメイドでした。
- 仕入れできなかったら自分で作ればいい。
- 受注製作にすれば、在庫たまらないで済む。
そうと決まったら、丁度手元に台湾花布ハギレがあり、材料として作り始めた。
ハンドメイドの道は決して楽ではない
作ったサンプルをSNSにアップしてまもなく「台湾花布スマホケース」作って欲しいリクエストが来て、機転でした。あれから合計200個以上のオーダースマホケースを製作し、ハンドメイドの切り口を見つけた。だが、また新たな問題が出て来た。
- 値段、クオリティなどの原因で台湾好きは買ってくれない。
- 台湾好きが求めるのは実際に台湾で販売されて少しださい可愛いローカルな物
要するに、日本で台湾人クリエイターが手作りした物は「台湾雑貨」とは違うって事でした。また台湾花布を使って趣味で小物を作っている日本人のクリエイターもいる中、いつも通り「台湾好き」のみがターゲット、また被った従来の作品では、結局ハンドメイドも限界がある。
思いきって「台湾」離れ
1、ターゲットを一般方に変える
台湾好きにとって先入観の強い「台湾らしさ」が強すぎてオリジナルにはなかな興味を持たない。ならば、まだ台湾を知らない方に台湾のよさをハンドメイド通じでアピールしよう。
2、作品の雰囲気を変える
一般好み、特徴のある作風にアレンジしてオリジナリティの高い作品を作る事。
台湾離れと言っても、台湾を切り捨てる訳ではありません。
「台湾」に食い付くより、もっとポピュラーにする事です。
- ブランド名を「台湾日和」から「Good Taiwan 」に変える
- 「台湾イベント」より「ハンドメイドイベント」に参加
- 台湾花布を材料に使っても市販の物を作るより、もっとオリジナル作品を作る
いろいろやってくるうちにハンドメイドにはまり、ハンドメイドで台湾花布オリジナル作品で台湾を皆様にアピールする事に専念してきました。確かにレトロなままでもよかったけれど、何か新しいアイディアを取り込まないとまたいつか以前のように忘れ去られる。