ちょっと昔の話をしたくなります。大学の時はしばらくの間ハンドメイド活動をしていました。3年生になって卒業製作で忙しくなり、もうハンドメイド活動に続けられそうになってきたので、一旦ハンドメイドを諦める事にしました。その後は材料の処分にかなり困っていて、結局捨てる事になりました。まだ在庫にある作品はかなり値段を低くしてとにかく早く売りたかったが、以前高い値段で買ってくれたクラスメイトはこの事を知って残念そうに「買った自分がバカみたい」と私に言った後、卒業まで二度と私に口をきくことがありませんでした。
正直値段の事は作者次第です。シーズンが終われば割引価格で売り出すのは当たり前な事ですが、相手は客である前にクラスメイトだったので、損して悔しい気持ちは理解できる。こんな事もあって、売り切れなかった作品は残念ですが材料と一緒に処分する事にしました。そのせいで、今でもいくら売れにくくても値下げはしないようにしています。
決して、高い値段で買ってくれた方の機嫌とか、そういう訳ではないです。ただ値下げして売った自分はもうその時点で作品のことがどうでも良くなってしまい、これはハンドメイド作家として、作品を裏切る事になると思います。作者自ら作品の価値を否定してしまうと、誰が作品の価値を理解してくれるか?例えば将来ハンドメイドをまた辞めでも値下げして売り出す事は絶対しませんと誓います。